芝居を作る役者の指揮者

自分の持つ世界観、価値観でその公演のほとんどが決まっていきます。 公演をするホールや台本を決め、役者を指導し、 さらには裏方スタッフへの希望伝達などーーたくさんの選択肢の中から、 自分で「これだ!」というものを決めて、全体に意思表示しなければいけません。 その分責任も重大ですが、達成感も素晴らしいものになります。 公演を終えたときには、一回り成長した自分に気づけると思います。

スタッフの統括者

舞台監督の主な仕事はスケジュール管理などのスタッフの統括です。 舞台監督はスタッフの情報を把握しておく必要があるので周囲を観察する力、 それと舞台を作る時に全体に指示を出すので、状況を冷静に判断する力が必要です。 非常に大きな責任のある役職ですが、舞台に関する知識をたくさん得ることができ、 公演が終わった後の充実感と達成感はとても大きいものとなります。

舞台を作り上げる大工仕事

簡単に言えば劇の基本となる舞台を作る役職。 木を切って釘を打ち付けて椅子や机などを作ったりして日曜大工という感じです。 大道具という役職ですが作るときはミリ単位で考えます。 色々大変なことも多いですが完成した時の喜びは大きいです。 作業では天候が大事な役職でもあり、 自然と一体になって作業ができる役職です。雪が降った日にはみんなで遊んだりします。

役者の使う道具を作る細かい作業

小道具とは役者さんが劇中で使う道具を用意する役職です。 劇の雰囲気に合った道具を集めたり作ったりします。劇によっては剣や槍などの武器も作ります 。役者さんが使うものなので強度を強くしたり、どれだけ綺麗に見せるかなど、 試行錯誤をしながら作っていきます。細かい作業が好きな人に向いている役職です。 自分で作った小道具が褒められたり、役者さんに気に入ってもらえた時はとても嬉しいです。

芝居に必須な音を担当

音響は芝居に音を合わせる役職です。 役者さんの演技に合わせて、効果音を入れたり、お芝居を盛り上げるためにBGMを流したりしてます。 裏方ですが、自分の好きな曲を流せた時、探してきた曲が芝居にぴったりだった時、 効果音が絶妙なタイミングで入った瞬間ーーそれらを本番の空気の中で実感できる役職です! 音楽が好きな人はもちろん、編集作業や専門機材に興味がある人、裏方として芝居に携わってみたい人、 一緒に音響をやりませんか?

世界観を表現する光を担当

照明は舞台の明かりを作る役職です。明かりによって舞台の雰囲気がガラッと変わったり、 役者さんのモチベーションも上がって演技に深みが出てきたりするためお芝居を作る上で とても重要な役職です。それを実感した時はとても感動して、照明をやっていてよかった と思えます。照明の仕事や機材は、その知識を持っている照明陣にしかできなかったり 扱えなかったりするので照明はとても仲がいいです。そういったところも魅力です。

衣装やメイクをコーディネート

劇中で役者さんが着る衣装を作るお仕事をします。 お話によっては、布から全て作ったりしますが、 劇団員が持っている服を借りて役に合わせてコーディネートすることもあります。 また、本番前には役者さんにメイクしたり髪の毛をセットしたりもします。 男の子でも大歓迎です。衣装を着せたり作ったり、メイクをしたり、 すごく楽しいお仕事ですので、興味があればぜひやってみてください!

宣伝媒体を作り上げるデザイナー

広報は公演の宣伝やパンフレットなどの制作をします。 チラシを手に取ってくれた人にイメージを伝えられるように、 見やすいものを作れるように、お客様のことを考えて作ります。 絵やデザインが好きな人にぴったりの仕事です。 コンピュータを使って作業をするのでスキル向上にもなります。 広報物によっては冊子なども作ります。芝居に直接関係なくても、 広報の仕事の出来で来場数が変わるくらい重要な役職なんです。 このホームページも広報が作っているんですよ。

公演の基礎を支える事務班

制作は主に広報と連携して、どのような媒体で宣伝をするか、 またどのような情報を載せるかなどを考えます。 また本番での受け付けや役者のサポート、公演後の打ち上げ幹事をやるなど、 公演中や終了後にも仕事は続きます。そのため、万絵巻の中では 一公演あたりの活動期間が一番長い役職といっても過言ではありません。 この役職にはあまり技能などは必要ありませんが、 お客様に一番接する役職でもあるので、こころ配りができる人が適しています。

華ある舞台の主役

役者は台本から与えられた役を演じる役職です。 他のどの役職よりも目につきます。稽古の量は多いですが、 声が大きくなったり体力がついたりといいことはたくさんあります。 自分が放った言葉でお客さんを笑わせたり泣かせたり、 照明の下でかっこいいセリフを言う時などはとても気持ちが良いです。 恥ずかしいという気持ちを捨ててその役に入り込んだ時、 自分の新たな一面が見えるかもしれません。目立ちたい人や、 自分を変えたいと言う人にお勧めです。 役者をする人はだいたい他の役職を兼任しています。